こんにちは。ドライフラワー・スワッグ専門店、土と風の植物園です。
岡山は、だんだんと気温と湿度が高くなってきて、夏を感じる今日この頃です。
今回は、そんなもやんとした気分を吹き飛ばす、華やかな『スモークツリー』についてご紹介します。
スモークツリーは、初夏に咲く花木で、切り花として飾る他に、ブーケやアレンジメント、そしてドライフラワーとして様々な飾り方を楽しめ、人気の高い植物です。
- そもそも『スモークツリー』とは?
- ドライフラワーに適した代表的なスモークツリーの品種
- スモークツリーを使った素敵な飾り方
- お家でお手軽にスモークツリーのドライフラワーを
- スモークツリーと合わせやすいドライフラワー
- 土と風の植物園のアレンジメント
- まとめ
そもそも『スモークツリー』とは?
その名の通り「煙の木」
スモークツリーはモクモクと煙が立ち上るような見た目が特徴の花木で、その名の通り、「ケムリノキ(煙の木)」と呼ばれています。
また、白熊の尻尾の毛を束ねて作られた仏具の払子に似ていることから「ハグマノキ(白熊の木)」という和名もつけられています。
花言葉は、『賑やかな家庭』『煙に巻く』『賢明』『はかない青春』…。
贈り物のお花としてもおすすめで、「賑やかな家庭」といった花言葉からは、ウェディングのフラワーアレジメントにも多く使われています。
ヨーロッパからアジアにかけて分布し、初夏の5~6月頃に開花し、流通します。
ちょうど今頃ですね。
自宅で植えられる?
憧れのスモークツリー。
実は、種まきのほか、挿し木で増やすことができ自宅で育てることが可能です。
ご自宅のシンボルツリー(庭木)としても最適。
当店でもスタッフが育てています!
スモークツリーの特徴・育て方について、少しご紹介させていただきます。
スモークツリーは、花径3~5㎜程度の小さな花をたくさん咲かせ、その様子はふわふわの綿菓子のよう。多くの枝を持つ木で、広い場所では5~7mにまで育つこともあります。
雌株では花が終わって間もない頃、茎のあたりに長く伸び、細かい糸状の毛が隙間なく生えてきます。この糸状の毛が、スモークツリーのふわふわと煙のように見える部分なんです。
このふわふわの部分、不稔花(ふねんか)といって、花枝が長く伸びたもの。
スモークツリーは、雌雄異株(オスとメスがある)でスモーク(ふわふわ)になるのはメスだけです。
スモークツリーは、丈夫な植物で肥料もほとんど不要、害虫も発生しづらく育てやすいですが、できるだけ日当たりのいいところで育てることと、葉が密集してしまうとカイガラムシやハダニなどの虫が発生するため気を付けましょう。
ウルシ科のため、剪定する際に切り口(樹液)を素手で触ってしまうとかぶれるので要注意。
鉢植えも可能ですが、毎年、植え替えの必要があるので、地植えがおすすめです。
水のやりすぎは根腐れの原因になってしまうので、水はけのよい土壌に植えて、乾いたら水をやることがコツです!
ドライフラワーに適した代表的なスモークツリーの品種
そのまま活けるだけでなくドライフラワーにも人気なスモークツリー。
スモークツリーの品種にはいくつかがあって、中でもドライフラワーに適したスモークツリーをご紹介していきます!
グレース
濃いピンク色が特徴のグレース。
スモークツリーの品種の中でも人気の高い色です。
また、花だけではなく、葉の色の変化も楽しめます。夏になれば葉が褐色になり、秋ごろになるとオレンジになります。
ホワイトボール
花は白く、葉は緑。
花も葉も大振りで存在感があります。
他のドライフラワーとも相性が良いです。
ピンクパールまたはグリーンボール
成長速度が早く持ちもいい品種です。
日光に当てるとピンク色に、日陰においておくと緑に。
育て方によってグラデーションを楽しめます。
スモークツリーを使った素敵な飾り方
スモークツリーは主役にも脇役にもなる名俳優。
アレンジのメインとしてそのまま飾るもよし、アクセントになり、他の花材とも相性ピッタリ、アレンジするもよしなのです。
ふんわりとしたシルエットで大人可愛いものや、ドライのスモーキートーンを活かしてモダンでシックなものなど、幅広いテイストでアレンジが可能です。さらに、空間を少し大きめに使って飾ると、この花の持ち味がでます。
フラワーベースにそのまま活ける
スモークツリーだけをシンプルに活けるのも魅力的です。
枝分かれしているので1本を花瓶に挿すだけでもボリューム良く飾ることが出来ますよ。
枝もしっかりしておりピンと自立して、存在感がありますね。
シンプルなお部屋に映えること間違いなし!
スワッグとして飾る
幹の部分を束ねて壁に飾るスワッグ。
お部屋がぐっと華やぎます。
絡まりやすく折れやすい、花穂がつぶれやすいのでスワッグを作る際は気を付けましょう。
作り方動画はこちら
リースとして飾る
すこしくしゃっとした印象のスモークツリーを、ぎゅっと密集させてリースにするのもおすすめです。
とても柔らかい印象になります。
作り方動画はこちら
ブーケにして飾る
スモークツリーを使用することによって、上からも横からもふんわり丸いシルエットのブーケになります。
天井の装飾として
スモークツリーを天井から吊るし、ナチュラルでシャビ―な雰囲気を持たせながらもとっても華やかな演出になりますね。
(撮影:Cafe&Diner KAG /倉敷市)
ドライのスモークツリーで店舗装花をさせていただきました。https://tsuchikaze.jp/blogs/tsuchikaze_news/1149
https://www.instagram.com/p/CeQliMyrwzo/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MmJiY2I4NDBkZg==
お家でお手軽にスモークツリーのドライフラワーを
スモークツリーは、ドライフラワーにするのも非常に簡単で、お家で作るのにもぴったりです。
逆さに吊るしたり、そのまま立てておいたりするだけでドライフラワーになります。
注意点は、花穂が軽く繊細なこと。
ドライにする時に窓辺などの風が強い所は避けるのが無難です。
スモークツリーと合わせやすいドライフラワー
スモークツリーは、独特の存在感がありながらほんわり優しい色合いでどの花材とも相性抜群。
代表的なドライフラワーとの組み合わせを紹介していきます。
ユーカリ・ダスティミラー・スターチス(緑と白とパープル)
ドライフラワーの定番グリーンのユーカリは、さわやかでフレッシュな香りが特徴です。
ダスティミラーは、羽状の深い切れ込みが特徴の葉です。葉茎には繊毛が密生しているため、全体が白銀色に見えます。
スターチスは、小さな花を複数咲かせます。
ピンクやパープル、オレンジなど、いろいろなカラーがあり、ドライにしても色があせないことが特徴です。
上記のドライフラワーとスモークツリーを組み合わせた初夏の花束をご用意しました。
グリーンとホワイト、差し色のパープルでまとめた初夏を感じるさわやかな組み合わせです。
初夏のブーケ購入はこちら
カスミソウ
カスミソウは、無数の白い小さい花を咲かせます。
華奢でいろいろな花とも相性のよいカスミソウはドライフラワーとしても大変人気があります。
こちらは、カスミソウとスモークツリーを組み合わせた、やわらかいグラデーションが特徴のブーケ。
贈り物にもピッタリです。
淡雲のグラデーション 購入はこちら
芍薬
美しい人を表す花として、古くからした親しまれてきた芍薬(シャクヤク)。
和と洋、どちらの花材にも合わせやすいです。
こちらは、初夏の訪れを感じる芍薬とスモークツリーをたっぷりあしらった幸福感たっぷりなブーケ。
飛び切り気分を味わえます。
芍薬とスモークツリーのブーケ購入はこちら
土と風の植物園のアレンジメント
単品の他、ブーケやリースなどのアレンジメントもご用意しております。