季節のドライフラワー定期便をお受け取りいただきました皆さま、誠にありがとうございました。
今回は、初夏の日差しを感じられるような元気なオレンジと、ひんやりとシックなネイビーブルーがポイントのセット。
今年は一足早く、ここ倉敷にも梅雨がやってきてしまい、実際の季節とはすこし違う印象になってしまいました…
お花を見て憂鬱なお天気の日でも、明るい気持ちになっていただけたら嬉しいです。
お花ひとつひとつの紹介と、今回はお花の生け方のポイントを細かくとお伝えしたいな、と思っております。
それではまず左のドライフラワーから。
・ニゲラ オリエンタリス
ニゲラは実の状態がフーセンポピーと呼ばれるものが大半ですが、こちらはそうではないオリエンタリスという品種。
何だかメカニカルなシルエット…。
今回ご用意したのはブリーチ加工を施したものです。
・スプレーカーネーション
枝分かれした小さなカーネーション。
カーネーションは乾燥させるのにとても時間がかかり、今回お届けしたものは3月に仕入れ乾燥しはじめたもの。
オレンジブラウンやイエローのものをセットにさせていただきました。
・ベニバナ
花ははじめ鮮やかな黄色で、オレンジを経て徐々に赤くなります。
今回わたしたちは、つぼみの状態のものを仕入れさせていただき、しばらく水につけて花を開かせ、なるべく色が濃くなる状態まで咲かせてから、乾燥させました。
花言葉は[装い]です。
・フラックス(コバルトブルー)
この名前だとピンとくる方は少ないかもしれませんが、じつは亜麻の実。
それからできた繊維はリネンとなり、布地や織物に用いられます。
深いブルーに染められたものを仕入れ、セットにさせていただきました。
・グレビレア アイバンホー
グレビレアはオーストラリア原産の植物。
ギザギザとした葉が特徴的で(ちくっと刺さる場合があります。ご注意を。)いいアクセントになります。
さて、それではフラワーベースへの飾り方をご紹介です。
まずは、下処理から。
お花を生けたり束ねたりするのは、お料理と似ているなと感じていて、お花をきれいに飾るためには大切な工程です。
こんな状態のものをお届けしていると思うのですが、
フラワーベースに入る部分の花びらを取ったり、切り分けていきます。
下処理をした後はこんな感じ。
すっきりとしますね。
生花をいけるとき、フラワーベース入ってしまうところの葉っぱを取り除く理由のひとつは、葉っぱが水につかると腐ってしまうから。
今回ドライフラワーでその葉っぱをとる理由としては、口がちいさいフラワーベースにお花をいけるとき葉っぱがついていると、他のお花をいけるときに引っかかってしまったり、フラワーベースの中で葉っぱが散ってしまって汚らしくなってしまうから。
さて、それではいけていきます。
今回は、一工程ずつ種類ずつ写真を撮っていきました。
まずは長さのある、グレビレア アイバンホー。
次はボリュームのある、ベニバナ。
下葉は取り除いていますね。
スプレーカーネーションは、なるべく長く切り分けた花やつぼみを、全体の輪郭を作るように飾ります。
フラックスは、大体同じくらいの長さにそろえ、すき間を埋めるように1本1本ふんわりと生けていきます。
最後にニゲラを。
手前と後ろ側にも飾ります。
花瓶に対していろいろな飾り方がありますが、今回はなるべく360°全体にお花が広がるよう意識していけてみました。
そうすると例えば、テーブルの中心に飾ったとき、その周りを囲むどの人たちにもお花の[顔]が見えて喜んでいただけるかと思います。
そして今回のお花、わたしはお手洗いの窓際に飾ってみてます。
逆光の感じもなかなか素敵です。
ドライフラワーの特徴のひとつに、お水が要らずお手入れが不要という点があります。
例えば…取り扱いに気を遣うベッド周りだとか、車に乗られる方はその車内だったりとか、自由な発想で飾ってドライフラワーのある暮らしを楽しんでみてくださいね。
◇定期便のお申し込みはこちらから