#アイデアの綿毛 番外編 帝塚山学院高等学校の皆さん

#アイデアの綿毛 番外編 帝塚山学院高等学校の皆さん

ドライフラワー・スワッグ専門店、土と風の植物園 の高石です。

毎月1200円で季節のドライフラワーをご自宅のポストへお届けする、季節のドライフラワー定期便
サービスを始めて、およそ2年。
たくさんの方にご好評をいただいています。

2022年1月には、お客さまやフォロワーさまのデザインをお届けボックスにあしらい、お花をお届けする「#アイデアの綿毛」という企画を始めました。

この企画が、高校生の綿毛さんたちの学びにつながっているという嬉しい声をいただきましたので、記事にさせていただきました。

#アイデアの綿毛とは?

定期便のイラストを募集します

土と風の植物園のインスタグラムのフォロワーさまは、10万人目前。
多くの方に知っていただけるようになった今、わたしたちに出来ることとは?と考え、始めた取り組みです。

#アイデアの綿毛 詳細と応募方法 はこちら

お喜びいただけるドライフラワーを届けること、それはもちろんなのですが、もうひとつ。

タンポポの綿毛が風に乗って、広い世界へ飛び出し、根を張る。
そのときの風みたいに、誰かの未来につながることができたら。 

そんな想いから、季節のドライフラワー定期便のお届けボックスのデザインを募集、選定させていただいています。

 季節のドライフラワー定期便コンペティション

これまでにお寄せいただいたデザインは、140点以上。
スタッフの心を特に揺さぶった4人の方の素敵なデザインをお届けボックスにあしらい、お客様にお届けしてきました。 

今回は、そんな「#アイデアの綿毛」に、貴重な授業の時間を使って取り組んでくださった大阪府の高校生の皆さんを紹介させていただきます。


帝塚山学院高等学校の生徒の皆さん

応募してくださったのは、帝塚山学院高等学校美術系専攻の皆さん。
日々、PhotoshopやIllustratorでのグラフィック制作、デザインに必要な構成力や色彩表現などを学んでいらっしゃいます。

2022年2月、デザインの授業の中で19人が「#アイデアの綿毛」に取り組み、 合わせて33点の作品を送ってくださいました。
全員、ご応募いただいた時は2年生でしたが、今は3年生に。
進路のことも考えながら学業に励まれているそうです。

お送りいただいたのは、こちらのデザインたち。

色鉛筆に、水彩絵の具。
使う道具もタッチもさまざまです。

授業を担当された先生が、応募を決めてくださったそうです。

<授業を担当した先生>
「たまたま見つけた土と風の植物園のホームページが素敵で、楽しそうだったので応募しました。
コンペ形式だったのも応募の理由のひとつです。
ただ自分の好きなデザインをするのではなく、テーマやルールが決まっている中でデザインするという経験を生徒にしてほしかったんです。

今回はドライフラワーをいれるためのパッケージという、すでに形が決まっている、世の中に出回っている商品にデザインを落とし込む必要がありますよね。
デザイナーになったつもりで、商品をより多くの人に届けるためのデザインって何だろうって考えて、デザインで商品のコンセプトや作り手側の意図を伝える力を身につけてほしくて。」

 

デザインができるまで

生徒さんたちは土と風の植物園のホームページやインスタグラムを見たり、季節の花について調べたり、ドライフラワーの乾いた花びらの質感を表現できるよう試行錯誤したりと、それぞれが工夫を凝らしてデザインに臨んでくださいました。

土と風の植物園のインスタグラムも「おしゃれ!」「こんなサービスあるなんて知らなかった!」と生徒さんたちから好評だったそう。
嬉しいお声をありがとうございます。

 

1人で3点も考えてくださった生徒さんも

生徒の皆さんが1つから2つの作品を送ってくださる中、永井唯さんは、全く雰囲気の違う3つの作品を応募してくださいました。

サッカー部では部長を務めていらっしゃって、アートもスポーツも全力で打ち込まれています。

永井さんは幼いころから人物の絵などを描くのが好きで、こちらの学校に通うことを決めたそうです。

こちらは永井さんがこれまでに授業などで制作された作品の一部です。
「人」をモチーフにしたものが多いですね。

お送りいただいたデザインの中でも、特に永井さんらしさがあふれていたのが、花束を握る手が印象的なこちらの作品。
デザインのイメージを永井さんにお聞きしました。

Q. どんな場面を想像しながら描いたのか教えてください

サッカー部の先輩たちに、花を贈ったときのことを考えながら、色鉛筆を使って描きました。
贈ったのはユニフォームと同じ紫色の花だったんですけど。
とても喜んでくれて、花って眺めてもきれいだし、もらって嬉しいものだということを実感しました。

その時のことを思い出しながら、パッケージで「花を贈る」ことを表現できるように心がけながら、描きました。
どんな色の花を飾っても合うようにシンプルにしました。

誰かから花を贈られたときのことを思い出しながら飾ってほしいです。

Q. #アイデアの綿毛に応募して感じたことを教えてください

ドライフラワーって、最初は「枯れている花」というイメージで正直興味がありませんでした。
でも、土と風の植物園の色々な画像を見てみると鮮やかできれいで、とても驚いて、自分も欲しいなって思うようになりました。

箱の形も特徴的だし、こんなデザインをする機会は授業でもなかなかないので楽しかったです。
「#アイデアの綿毛」への応募は、新しいテイストのデザインに挑戦するきっかけにもなりました。

この2つは、これまで自分が描いてこなかったようなテイストなので、新鮮で気に入っています。

上のデザインは、ドライフラワーがこんなに鮮やかで、カラフルなんだという自分自身の驚きを表現しました。

下のデザインはミモザをイメージしています。
水彩や色鉛筆を使って、やわらかいタッチで、色が混ざらないように描くことを心がけました。

Q. これからの夢や目標を教えてください

絵を描く仕事をしたいと思っていて、大学も美術を学べるところに進みたいと考えています。
元々絵画が好きで、デザインはそんなに得意じゃなかったんですけど、「#アイデアの綿毛」に応募したことでデザイン系にも興味が出てきました。
3年生になったので、部活も部長としてみんなを引っ張っていきたいし、もっと色々な絵が描けるようになりたいです。

 

デザインで伝える デザインを楽しむ

生徒さんたちの楽しい学生生活に影を落としているのが、新型コロナウイルス。
体育祭や文化祭など、学校行事の規模縮小で、楽しめるはずだったものを楽しめない状況の中、日々を過ごされています。

対面で行う授業が減ったため、スケッチブックを使って家にあるものをデッサンしたり、リモートで一緒に課題制作に取り組んだりと、できることを見つけながら取り組まれているそうです。

授業を担当されていた先生は、こんな状況だからこそ、生徒さんが目をきらきらさせながら「#アイデアの綿毛」に取り組んでくれたことが、とても嬉しかったと話してくださいました。

授業を担当した先生
「商品をより多くの人に届けるためのデザインって何だろうって考えて、今までの自分のテイストとは違うデザインに取り組んだ生徒もいました。
生徒たちが新しい自分を見つけるきっかけになったのではないかと思っています。
今回『#アイデアの綿毛』に取り組んだ時のように、楽しみながら自分の夢を見つけていってほしいです。」


無限に夢が広がっていて、まだ知らない沢山の自分が未来で待っている、高校生の綿毛さんたち。
実際にはお会いできなくても、綿毛さんたちの夢を見つけるためのお手伝いがほんの少しでもできたのなら、土と風の植物園スタッフ一同、心よりうれしく思います。

これからも、「デザインで伝える」ことを楽しんでいただきたいです。

皆さまが送ってくださるデザインは本当にどれも素敵なものばかりで、私たちスタッフも、毎回悩みに悩んで選ばせていただいております。

次回のボックスデザインも是非楽しみにお待ちください。

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