パンパスグラスのドライフラワーを楽しもう!【作り方や飾り方を詳しく解説】

パンパスグラスのドライフラワーを楽しもう!【作り方や飾り方を詳しく解説】

パンパスグラスは華やかなだけでなく、どんなインテリアにも合わせやすいことから、とても人気の植物です。
ドライフラワーにすると、より長く楽しむことができます。

でも実際に飾るとなると「花が落ちないのかな?」「アレルギーは大丈夫なのかな?」など気になる点も多いのではないでしょうか。
今回はパンパスグラスのドライフラワーの作り方や飾り方を解説していきます。
ぜひこの記事を参考にして、パンパスグラスのドライフラワーを楽しんでください。

11月の誕生花「パンパスグラス」の魅力

 パンパスグラス

パンパスグラスは花言葉に「光輝」とあるように、光に当たってキラキラと輝く姿が特徴的な植物です。
大きく育つことから「風格」、時間が経ってもキレイな姿から「歳月」という花言葉もあります。
パンパスグラスの基本情報は、下記のとおりです。

学名 Cortaderia selloana(和名/シロガネヨシ)
科名 イネ科
開花期 9~10月
草丈 1~3m
花色 白/ピンク
原産地 南アメリカ/ニュージーランド/ニューギニア
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

パンパスグラスの名前の由来は、南米の大草原(pampas)に生える草(grass)です。
日本に入ってきた明治時代の当時はあまり人気がなく、花を楽しむ文化が確立された戦後に愛でられることが増えたようです。
イネ科の多年草で20種類ほどあるとされており、今では秋の風物詩として日本全国で植えられ親しまれています。

パンパスグラスは秋の風物詩

パンパスグラス

パンパスグラスが咲くと秋の訪れを感じられ、キラキラと輝く稲穂はとてもきれいです。
「オバケススキ」と呼ばれるほど大きく成長し、空高くそびえたつ姿は圧巻。
大人の背丈を通り越し、大きいものは3mにまで成長します。

日本のすすきに似ているため和の雰囲気もあり、親しみやすさを感じます。
パンパスグラスが収穫できるのは8月下旬から10月なので、状態の良いものを入手するなら秋がおすすめです。

長く楽しむにはドライフラワー加工が必要

パンパスグラスのドライフラワー

パンパスグラスは見た目からドライフラワーであるように感じられますが、実は違います。
他の植物同様、ドライフラワーとして楽しむには加工が必要です。
ドライフラワーを作るときは、入手する時期も大切です。
パンパスグラスにも「早生(わせ)」と「晩生(おくて)」があるため、収穫のタイミングによって花穂の姿が変わります。

パンパスグラスのドライフラワー

早めに収穫可能で夏の中旬ごろから出回る早生は、加工したときにあまり広がらず、スマートなドライフラワーに仕上がります。
一方、夏の終わりごろから出回り、大きくてフワフワの穂が魅力的なのが晩生です。
日本で見かけるパンパスグラスの多くは晩生で、ドライフラワーにしてもふんわりとした質感を楽しめます。

観賞に適したパンパスグラスの品種は?

観賞に向いているパンパスグラスの品種は、下記のとおりです。

  • 姫パンパスグラス
  • ホワイト・フェザー
  • ピンク・フェザー

それぞれ詳しくみていきましょう。

姫パンパスグラス

姫パンパスグラスは別名プミラともいい、パンパスグラス本来の草丈の半分ほどに品種改良した矮性植物です。
成長しても草丈は約1mほどなので、場所に悩むことなく鉢植えとして手軽に楽しめます。

小型とはいえフワフワとした花穂が揺れる様子は風情があり、秋を感じられることでしょう。
淡い黄色の穂は光に当たるとシルバーがかってキラキラと輝き、とてもきれいです。

ホワイト・フェザー

パンパスグラス

ホワイト・フェザーは、パンパスグラスがグラス系植物の王様と言われる所以を体現するように、秋に大きな花穂をつける大型タイプです。
穂は切り花やドライフラワーとして親しまれるほか、大型の装飾に用いられることもあります。
白い花穂がキラキラと輝き、大きく迫力もあるホワイト・フェザー。
草丈は3mにもなるので、大きな庭でないと栽培は難しいかもしれません。

ピンク・フェザー

 パンパスグラス

ピンク・フェザーもホワイト・フェザー同様に秋に大きな花穂をつける大型の品種です。
淡いピンクの花穂は、可愛らしい羽のようにも見えます。
通常のパンパスグラスよりも花穂がふっくら膨らみやすく、ボリュームがあり華やかです。
切り花としてだけでなく、ドライフラワーとして楽しんでも抜群の存在感を味わえます。

パンパスグラスのドライフラワーはどうやって作るの?

パンパスグラスをドライフラワーに加工するときに向いている方法は、ハンギング法です。
水分が少なくドライフラワーにしやすいパンパスグラスは初心者向けの植物で、ハンギング法はドライフラワー作りの中でも簡単な方法なので、手軽に楽しめるところも嬉しいですよね。
パンパスグラスが身近で手に入る場合は、自分で作ってみることをおすすめします。

ハンギング法の手順

ハンギング法の手順は、下記のとおりです。

  1. 作りたい大きさに茎を切り取る
  2. 数本を束ねて逆さにつるす
  3. 日の当たらない風通しのよい場所で1~2週間程度つるす

水分が少ないパンパスグラスでも、切り口がうまく乾かなかったり、穂が湿っていたりするとカビが生えます。
しっかり乾かして、パンパスグラスを長く楽しみましょう。

パンパスグラスの穂の出し方

パンパスグラスは初めから稲穂が出ているわけではなく、硬く覆われた皮をむくことできれいな花穂が現れます。
カッターやナイフで、中の穂を切らないように慎重に1枚ずつ外皮をむいてください。
自分でむくのは大変ですが、穂の長さを決められるメリットもあるので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

フワフワにするためには日光にあてる

パンパスグラス

パンパスグラスをフワフワにするためには風通しのよい場所におき、日光に当てましょう。
茎から出たばかりの穂はまだ湿っていて、花穂が開いていない状態です。
カビが生えないよう気をつけながら、花が開くよう日光に当てると、ふんわりとした質感に変化します。

花穂が開いてふさふさしているパンパスグラスを入手しようと考えるのは、やめておいたほうがよいです。
パンパスグラスの花穂が出ているものを収穫して飾ると、穂がポロポロと取れてしまうことが多く、寿命が短くなってしまいます。

手間がかかっても茎から出したパンパスグラスをドライフラワーにするほうが、フワフワで長持ちするのでおすすめです。

パンパスグラスのおすすめの飾り方

花瓶

パンパスグラスのドライフラワー

フワフワな質感のパンパスグラスは1本でも十分存在感がありますし、他のドライフラワーと合わせても、おしゃれでかわいいですよね。
シンプルな花瓶を選ぶと、パンパスグラスのふわふわの花穂が引き立ちますよ。

花瓶で飾るときは、花瓶の下の方に湿気やほこりが溜まらないように注意しましょう。
定期的に取り出して掃除したり風に当てたりすると、より長持ちします。

>>>パンパスグラスのドライフラワーはこちら
>>>相性の良いフラワーベースはこちら

リース

<Dance With Me>パンパスグラスのリース

パンパスグラスは好きで飾りたいけど、大きいので飾る場所に困るという人でも大丈夫。
リースにすれば、家の中でも飾る場所を選ばず気軽に楽しめます。

自分好みのリースを作るのはもちろん、販売されている商品の中からお気に入りを見つけてみるのもひとつの手です。

<Dance With Me>パンパスグラスのリース

こちらは、今が旬のパンパスグラスと、秋らしい色合いのドライフラワーや植物を組み合わせてお作りしたリースです。
集まった秋色たちは、風に舞って踊りだすかのように、軽やか。

秋色って、ひとつひとつは目立たないかもしれないけど、集まるとこんなに華やかなひとつの彩りになるんだ、と。
そう感じさせてくれるリースです。

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スワッグ

パンパスグラスのスワッグ

パンパスグラスはスワッグにしても華やかで迫力があります。

和装にも洋装にも合うことから結婚式でも使用されており、とても人気が高いです。
使用した後はそのまま家に飾ってもおしゃれですし、記念にもなりますよね。

大きさも選んで決められるので、飾る場所に悩む必要がなく誕生日の贈り物にもぴったりです。

パンパスグラスのスワッグ

こちらは、プロテアやマグノリアなど存在感のあるお花を合わせてお作りした、クレッセント型のスワッグです。
秋色のドライフラワーたちに、パンパスグラスの明るいクリームがよく映えます。

「クレッセント(crescent)」とは、英語で「三日月」のこと。
お部屋に三日月を浮かべて秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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<白と柳>パンパスグラス・雲竜柳・ペッパーベリーのスワッグ

こちらは、ラグラスやペッパーベリーなどのホワイト系のドライフラワー、雲竜柳を合わせたスワッグ。
大人っぽさと、純真な雰囲気をあわせ持っています。
夏から秋へ、少しずつ近づいてくる秋の気配も感じられますよ。

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パンパスグラスと相性のよいドライフラワー

基本的にパンパスグラスは癖がなく、どの植物とも相性がよいです。
その中でも一緒に飾るとより魅力的に見えるものをご紹介します。

雲竜柳

パンパスグラスと雲竜柳のセット

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コットンフラワー

パンパスグラスとコットンフラワーのセット

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マグノリア

パンパスグラスとマグノリアのセット

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ユーカリ ポポラス

パンパスグラスとユーカリ ポポラスのセット

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パンパスグラスといっても、その色や形状はさまざまです。
組み合わせも自由自在なので、ぜひ自分好みのものを見つけてみてくださいね。

パンパスグラスのドライフラワーの寿命は1年~2年

パンパスグラス

風通しのよい日陰で、ほこりや虫などがついていない状態で保存されていれば、パンパスグラスは軽く1年〜2年は飾ることができます。

湿気やホコリ、日光などで劣化のスピードが早まってしまうので、これらを避けて飾るのがおすすめ。
せっかく手に入れたパンパスグラスですので、より長く楽しめるよう対策してみてはいかがでしょうか。

 

花が落ちないようにするためにはスプレーが有効

パンパスグラス

花が落ちにくいパンパスグラスですが、劣化によってどうしても花がポロポロと落ちることがあります。
硬化剤スプレーをかけると、長持ちするのでおすすめです。

パンパスグラスはフワフワの穂が特徴なので、フワフワの質感が残せる硬化剤スプレーを選ぶとよいでしょう。
20㎝ほど離してまとわせるように、スプレーのかけ方も意識するとフワフワ感を保ちながら固めることができます。

イネ科のアレルギーに反応することも

パンパスグラス

パンパスグラスはイネ科の植物なので、イネ科のアレルギーがある人は避けておいたほうが無難でしょう。
ドライフラワーなどの加工を施しても、花穂に花粉が残っている可能性があります。

ドライフラワーについたほこりからダニが発生してアレルギーの原因となる場合もあるので、こまめな手入れがおすすめです。
もしイネ科のアレルギーがある場合、フェイクのドライフラワーで代用する方法もあります。

フェイクには様々な色があり、自分の部屋の雰囲気や好みによって選べるところがメリットです。
質感も自然な感じで仕上げられているので、フェイクでも十分に楽しめますよ。

風水的に気をつけるポイント

風水では、陰の気をもつドライフラワーは陽の気を吸い取り、陰と陽の気のバランスを崩すとされています。
考え方を変えれば、陰と陽のバランスさえ崩さない飾り方をすれば運気を下げないということです。
風水的に良いとされる場所や陰陽のバランスが取れる飾り方を紹介するので、気になる人は参考にしてください。

 

飾る場所

パンパスグラス

パンパスグラスのドライフラワーを飾るなら、下記の場所を選ぶようにしましょう。

  • 西日の当たるところ
  • 人の通りが多いところ
  • 風通しのよいところ (例 廊下、階段、西日の当たる窓辺)

パンパスグラスに限らず、ドライフラワーは飾る場所によって風水の効果が変わってきます。
反対にドライフラワーを飾るのに避けたほうがよい場所は、下記のとおりです。

  • 風通しの悪いところ
  • 暗いところ
  • ほこりが溜まっているところ (例 玄関、リビング、寝室、トイレ)

風水の効果が気になる人は場所に気を付けて飾ると運気も上がり、ドライフラワーを楽しめます。

 

飾り方

<白と柳>パンパスグラス・雲竜柳・ペッパーベリーのスワッグ

置き場所以外にも、飾るものの組み合わせで陰陽のバランスを取ることができます。
運気を上げるドライフラワーの飾り方は下記のとおりです。

  • つるす
  • 赤色のものと合わせる
  • 蓋があるものに入れて密閉する
  • 香りをつける
  • 木製の額に入れて飾る
  • 陶器製の花瓶に生ける

対策をすることで運気アップにもつながるので、飾るときの参考にするとよいでしょう。

おわりに

パンパスグラス

パンパスグラスのドライフラワーについて、基礎的な知識や作り方、飾り方を詳しく解説しました。
パンパスグラスは大きくて華やかな見た目で、どんなインテリアにも合わせやすく人気の植物です。

ドライフラワーにすると手入れも楽になり、花瓶に生けたりリースやブーケにアレンジしたりと様々な姿で楽しめます。

土と風の植物園では、パンパスグラスのドライフラワーを使ったリースやスワッグなどをご用意しています。
ぜひお店も覗いてみてくださいね。

ドライフラワー・スワッグ専門店|土と風の植物園

倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作。厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
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