ハウスいっぱいの紫陽花。
先月5月の中頃、岡山県の中央部に位置する吉備中央町の紫陽花生産者[クロダナーセリー]さんに伺ってきました。
クロダナーセリーさんは約2,500株、主に8品種の紫陽花を育てられています。年間では約1万本もの出荷があるそう!
岡山大学の北村准教授(写真)と意見交換されながら紫陽花の生産や新たな品種づくりを進められています。
こちらの赤色が美しい紫陽花は、クロダナーセリーさんオリジナルもの。
今回お見せすることはできないのですが、世に出てない品種も拝見させてもらいました。
とっても素敵でした…!
とっても素敵でした…!
紫陽花は花言葉のひとつに「移り気」があるように花びらの色が変化しやすいお花。
色が変わる大きな要因は、土壌のph(=酸性なのかアルカリ性なのかを表す尺度のこと)。
酸性土壌だと青味が強く、中性~アルカリ性だとピンク色になりやすいと言われています。
こちらの写真を見ていただけるとわかるように、同じ株からブルーのものやピンクのもの、中には色が混ざっているものありますね。
こちらの写真を見ていただけるとわかるように、同じ株からブルーのものやピンクのもの、中には色が混ざっているものありますね。
クロダナーセリーさんでは、ハウスの気温や湿度、日当たりの他、一株あたりに与えるお水の量も品種ごとで調整されてるそう。
こんな風に一株ごとにチューブで水やりをされています。
また、安定してお花を咲かせるまで育てるには3~4年ほどかかるそうです。
こういった小さな工夫の積み重ねによって、立派で素敵な紫陽花が育っているんですね。
さてこちらは、本日発売させていただいた[紫陽花 西安アンティーク]の株たち。
何と7年モノ(!)だそうで、黒田さんの身長を超える高さにまで育っています。
なかなかこんな高さの紫陽花を見ることないですよね…!
圧巻でした。
伺った時期が5月中旬で、まだ花が十分に育っていないのがちょっぴり残念でした。
(見たかった…)
圧巻でした。
伺った時期が5月中旬で、まだ花が十分に育っていないのがちょっぴり残念でした。
(見たかった…)
ご自宅で紫陽花を植えられている方もいらっしゃるかと思うのですが、切り花楽しみたい場合、剪定するタイミングや位置によって次のシーズン花が咲くかどうか変わってくるそう。
気温が低くなる秋に花芽が形成されるので、秋以降に剪定してしまうと花芽を切ってしまうことになり、翌年花が咲かなかったということになります。
一般的には7月くらいまでに剪定するのが良いとされます。
一般的には7月くらいまでに剪定するのが良いとされます。
カットするのはこちらの脇芽が出ている上を。
切り花で見かける、茎の色が変わっているところですが、上側、緑の部分が今シーズン育ったところ。
下側、茶色く木化しているのが昨年までに成長し冬を越したところです。
ちょうどこの境目が選定したところ、ということになりますね。
下側、茶色く木化しているのが昨年までに成長し冬を越したところです。
ちょうどこの境目が選定したところ、ということになりますね。
パリッとドライフラワーになる花と、そうでないものの違いは水分量の違いになります。
水分量が少ないものの方がドライフラワーになりやすいです。
水分量が少ないものの方がドライフラワーになりやすいです。
紫陽花は花が咲き、時間が経つにしたがって、どんな色の紫陽花も緑味を帯び、くすんだ赤色になっていきます。
いわゆる「秋色紫陽花」とよばれるものです。
いわゆる「秋色紫陽花」とよばれるものです。
この色が変化するしたがって、花びらの内部に補強が入り花びらがしっかりとし、ドライフラワーにしてもパリッとした紫陽花へとなるそうです。(知らなかった…)
今回伺わせていただき、「なんでこうなっているんだろう…」という検索してもわからないことが「そういうことだったのかー!」とすっきり解決したり、たくさんの美しい紫陽花と珍しい品種も見せていただき心が洗われる気分でした。
黒田さん、北村さん、ありがとうございました。
是非またお伺いさせてください。
是非またお伺いさせてください。
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クロダナーセリーさんの紫陽花はこちら。
とってもきれいなドライフラワーになりました。
とってもきれいなドライフラワーになりました。