こんにちは。ドライフラワー・スワッグ専門店「土と風の植物園 」です。
梅雨に入り、じめじめする日が続いておりますね。
晴れの国「おかやま」と称される岡山県もご多分に漏れず、湿気の多い曇りの日や、しとしと雨が降る天気が続いています。
ぱりっとした晴天の日が少ないせいか、なんだかやる気がでないなぁ、、シャキッとしないなぁ、、と感じる方も多いのではないでしょうか。
土と風の植物園は、そんな梅雨の日々を少しでも心地よいものにしていただけるよう、さまざまなラベンダーをあしらった品々をご用意しています。
- ラベンダーってどんな花?
- ドライフラワーに適した代表的なラベンダーの品種
- ラベンダーのドライフラワーの作り方
- ドライフラワーにした後の楽しみ方
- ラベンダーと合わせやすいドライフラワー
- 土と風の植物園のスワッグ「ラベンダー・デルフィニューム」
- まとめ
ラベンダーってどんな花?
ラベンダーは「ハーブの女王」
ラベンダーは地中海沿岸を原産とするシソ科のハーブ。
開花時期は5月〜7月で、市場で最も流通するのは6月になります。
香りが豊かで強い匂いを放つため、古くから殺菌作用や防虫効果などがあるとされ、「ハーブの女王」といわれています。
ラベンダー(Lavender)の語源は、ラテン語で「水で洗う」を意味する「ラヴァーレ(lavare)」。古代ローマ人が、ラベンダーで湯に香りをつけて入浴していたことに由来しています。
何千年も昔に生きていた古代ローマの人びとも、私たちも、時をこえて同じ香りを楽しんでいると考えると、何だか不思議ですよね。
ラベンダーと聞くと、香りが思い浮かぶくらい、様々な香りものの商品に使われていることが多いお花です。ラベンダーの香りにはリラックスさせる効果があり、安眠にも効果的だと言われています。
現代まで続く香水の元祖である「オー・デ・コロン」も、ラベンダーの精油が配合されていたようです。現在でも、香水やアロマの香りでパッと思いつくものといったらラベンダーの名がすぐに上がるのではないでしょうか?
代表的な花言葉は「沈黙」「幸福」「期待」など。
ラベンダーと一口に言っても品種によって花言葉は異なり、「幸福」はイングリッシュラベンダー、「期待」はフレンチラベンダーの花言葉となっています。
そんなラベンダーが日本へやってきたのは江戸時代のこと。江戸時代の文献に、「ラーヘンデル油」の名前があり、ラベンダーの精油を輸入していたようです。和名では「薫衣草(くぬえそう)」と呼ばれ、当時からその香りの高さを評価されていたことが伺えます。
1950年代以降、北海道の富良野地方でラベンダーの栽培と精油の製造が盛んになり、その後全国へと広まっていきました。
ドライフラワーに適した代表的なラベンダーの品種
イングリッシュラベンダー
最も一般的に市場で流通しているのが「イングリッシュラベンダー」です。
数多あるラベンダーの品種の中でも香りが強く、ドライフラワーにした後も長く香りを楽しむことができます。
フレンチラベンダー
「フレンチラベンダー」は、花穂がうさぎの耳のようなかわいらしい見た目が特徴です。
紫色のイメージを持つ方が多くいらっしゃるかと思いますが、紫だけなく、ピンクや白い花を咲かせるものもあり、お好みで花色を選ぶ楽しさがあります。
グロッソ
アロマオイルといったら「グロッソ」というほど、その香りの強さと成育の丈夫さから採油目的で育てられることが多い品種。成長すると1mくらいの堂々とした姿で迫力があります。
今年新たに仲間入りした当店の商品はこの「グロッソ」を使ったものです。
ラベンダーのドライフラワーの作り方
ハンギング法
ドライフラワーにする手法は色々あり、少量の水を入れた花瓶に挿して、少しずつ水分を蒸発させながらドライにする「ドライインウォーター法」やお花の発色が綺麗なまま縮みも少なくできる「シリカゲル法」などなど…ドライにしたい花の種類などによって使い分けています。
ラベンダーは渇きやすくドライフラワーにしやすいので、手軽に作れる「ハンギング法」をご紹介。とっても簡単なので、初心者の方にもおススメです!
ご用意するもの
・ラベンダーの生花
・紐(まとめられればどんな紐でもOKです。麻紐だとオシャレになるので◎)
・はさみ
作り方
①お好みのラベンダー生花を用意
②茎にある葉を取り除く
③束にして紐で、キツめに結ぶ
④1週間ほど風通しの良い日陰に、花穂を下にして吊るしておく
吊るして置く場所のポイントとしては、(1)早く乾燥出来そうな場所 (2)花を傷めない場所 が最適です。
浴室や洗面所、台所付近など、湿度が高くなりそうな水回りを避けるのはもちろんですが、風が直接あたるようなエアコンの下や、家族の出入りが多そうなドア付近も、お花が痛んでしまい、ポロポロと落ちてしまいますのでおススメしません。
出来るだけ早く乾燥したほうが、綺麗な状態でドライフラワーにすることができ、また、まとめて束にする際に、少ない本数(大体パスタ1人分)でまとめると失敗なく綺麗に仕上がります。
ドライ後に注意することは、乾燥した後は花穂がぽろっと落ちやすくなる為、慎重にお取扱いいただくか、型崩れ防止のスプレーを使用いただくと長く美しさを保てます。
「土と風の植物園」では、ドライフラワー(単品)のご用意もございますので、自分で作るのはちょっと難しそうだな…と思う方にも、気軽にラベンダーのドライフラワーをお楽しみいただければ嬉しいです。
ドライフラワーにした後の楽しみ方
しっかりお花が乾燥し、ドライフラワーが完成した後の楽しみ方をいくつかご紹介いたします!
スワッグ
花束にして飾れる「スワッグ」は、ドライフラワーといえば!な楽しみ方です。
たくさんのお花や葉っぱを束ねてボリューミーなスワッグや一種類を数本まとめたシンプルなものもお部屋のワンポイントになって素敵ですね。
リース
ドア飾りとして周知されている「リース」は茎や枝がなくても作れるため、スワッグよりも自由度が高く、作る一人ひとりの個性によって色んな顔になるのが面白さ。
一般的には「リースベース」と呼ばれる円形の土台を使用して作られます。グルーガンなどを使えばドライの果実・木の実などを接着してデザインの幅を広げることもできます。
標本
ドライフラワーの美しさや繊細さを閉じ込めて飾れる「標本」も、色んな見せ方ができて、お手入れも簡単です。手軽に作れてセンスよく飾れますので、男性の方にも是非取り入れて欲しい方法ですね。
小物やかごを使ったアレンジ
密封できる透明なガラスボトルなどに入れることで、空気に触れさせず、長く綺麗な色味を楽しめます。
ミモザなどのお花が落ちやすい繊細なものも、お取り扱いに気をつかうことなく楽しめます。
また、ナチュラルなバスケットを用意して、ラベンダーを入れるだけでも素敵なインテリアに。
バスケットから元気いっぱいに溢れだすラベンダーがお部屋も気持ちもぱっと明るくしてくれそう。
キャンドル・サシェ・ポプリ
ラベンダーはドライフラワーにしても香りが強く残るため、ポプリにするのに向いている草花のひとつです。
ポプリとは、香りのよいハーブや花びら、スパイスなどを混ぜ合わせ、熟成させたもののこと。フランス語で「ごった煮料理」を意味するpot pourriからきていて、壺にさまざまな具材を混ぜ入れて作ったことに由来します。
土と風の植物園でも、ラベンダーのポプリを期間限定で販売しています。
(下記は当店スタッフが発売に先がけ、自宅体験したレビューです。)
やさしくつつまれるような香りで、リラックスしてぐっすり眠れそうと思い、このポプリを寝室に置いてみることにしました。
ガラス瓶の蓋を開けると、ラベンダーの香りがほのかに鼻腔をくすぐります。
洗剤、柔軟剤、ルームフレグランス、整髪料、香水、、、世の中は「香り」であふれていますよね。
ひとつひとつの香りは本当に素敵でずっとまとっていたくなるのですが、その香りたちが混ざるのが、個人的にあまり得意でなく、これまで自宅にたくさんの香りを持ち込まないようにしていました。
そんなわたしが、ものは試しにと初めて寝室にお迎えしたポプリ。
枕元にうっすらとラベンダーの香りが広がるのが慣れなくて、不思議な心持ちなのですが、心地よい。
そんなことを考えながらお布団へ。
お布団へ入った後は、いつも眠くなるまでSNSをチェックしているのですが、不思議なことに、この日はスマートフォンに手を伸ばす気になりませんでした。
体や心がゆるゆると緩み「今日はもういいじゃん」と言われているような感覚。
「デジタルデトックスってこういうことか、たまにはいいな」と考えたのも束の間、
いつの間にか眠りについていました。
眠るための準備を、ラベンダーが一緒にしてくれているような。
お布団の上から包み込んでくれているような。
そんな夜でした。
ほかにも使い道はさまざま。
小さな袋に入れてサシェにすれば、その香りと抗菌作用で衣類を害虫から守ってくれ、ラベンダーを煎じたものは食欲を増進、消化を助けてくれるとされています。
キャンドルにすれば、優しい香りと炎のゆらめきで心のデトックスに一役買ってくれるでしょう。
こうした汎用性の高さが、ラベンダーが古代ローマの時代から愛されてきた理由かもしれませんね。
ラベンダーと合わせやすいドライフラワー
スワッグやリースにする際に、一緒に組み合わせてあげるとよりお互いの良さが引き立つドライフラワーがあります。
土と風の植物園で取り扱ったラベンダー×他の草花の組み合わせをご紹介いたします。
ラベンダー×デルフィニューム(青)、ブルーファンタジア(紫)、スターチス(薄紫)
ラベンダー×ユーカリ(細葉)
細葉のユーカリと合わせれば、シックな雰囲気をもたらします。
ラベンダー×ダスティミラー
緑と白銀色の葉っぱをもつダスティミラーなら、ラベンダーの紫を更に惹き立ててくれるでしょう。
ラベンダー×ローズマリー(緑系)
ハーブたちを一緒にしてあげることで香りの相乗効果が生まれるので、おすすめな組み合わせのひとつです。
特にローズマリーは、そのキリリとした雰囲気がラベンダーの優しい色味や佇まいにアクセントを加えてくれます。
色味は同じ寒色の青や緑の系統がよく合いますので、ここに挙げたお花以外にも、新しい組み合わせを是非見つけてみてください。
土と風の植物園のスワッグ「ラベンダー・デルフィニューム」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
リラックスタイムや、眠りに付く前のひとときは、今日という日を良い気持ちで終えるための、とても大切な時間。ラベンダーと過ごすことで、その時間が皆さんの至福のひと時になると嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。