入学式や卒業式など、ハレの日に付けるイメージが強いコサージュ。
なぜフォーマルな場面でコサージュを付けることが多いのでしょうか。
この記事では、その理由や付け方を説明します。
フォーマルな場面での出番が多いコサージュですが、特別な時だけにしか使わないのはもったいないと思いませんか?
ドライフラワーとスワッグの通販専門店「土と風の植物園」では、普段のファッションのワンポイントとして、アクセサリー感覚で使えるコサージュをご用意しています。
寒い季節にぴったりなもの、春のお花を使ったもの、木の実を使ったもの。
ハレの日も、普段のお出かけも、コサージュでときめきを取り入れてみませんか?
普段使いに馴染む、付け方のアイデアもご紹介します。
コサージュとは?
コサージュの持つ意味や由来
コサージュとは、女性がドレスや洋服の襟元や胸、肩などに付ける花飾りのこと。
「コサージュ」という言葉は、フランス語で婦人服の胴や胴着のことを指す「corsage(コルサージュ)」が語源になっているそうです。
昔のフランスでは、女性たちはお祝いの場に出席する際、胴着に花を装飾して着飾っていました。
その飾りが、胴着に付ける小さな花束を意味する「bouquet de corsage(ブケドゥコルサージュ)」と呼ばれており、現在の「corsage(コサージュ)」という形へと簡略化されました。
今も、「コサージ」「コルサージュ」と呼ばれることがあります。
こうした由来から、現在もコサージュは結婚式や入学式、成人式といったお祝いの場で身に付けるものとなりました。
ブローチとの違い
コサージュと似たアイテムとして、ブローチを思い浮かべるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
ブローチとは、洋服に付ける留め具式の装飾品のこと。
元々は金属製のものが主流で、衣服の端などを固定するための道具でした。
それに装飾が施されるようになり、徐々にファッションアイテムとして扱われるようになりました。
ブローチはコサージュと比べるとデザインや大きさが控えめなものが多く、フォーマルな場だけではなく普段の服装にも合わせやすいアイテムといえます。
また、コサージュは基本的に女性向けのアイテムですが、ブローチは男女問わず付けられる アイテムです。
コサージュはいつ付ける?
「祝福の気持ちを表す」という役割を持っている、コサージュ。
身に付ける場面としては、
- 入学式
- 卒業式
- 成人式
- 謝恩会
- 入園式
- 卒園式
- 結婚式
- パーティー
- 七五三
- 記念撮影
などが挙げられます。
お祝いの場なので、ピンクやイエローなど淡く明るい色を選ぶと、落ち着いた雰囲気もありつつ華やかさも演出できます。
結婚式では、生花のコサージュや黒・白のコサージュは避けるのがマナーです。
生花と白色は、当日の主役である花嫁のためのもの。
黒色は弔事を連想させるため、結婚式で身に付けるのはふさわしくありません。
コサージュの付け方
コサージュは「ここに付けるべき」という厳密な決まりはありませんが、左胸の鎖骨に近い高さに付けるのが一般的です。
襟がある洋服なら襟の部分に、襟がない洋服であれば、鎖骨当たりの位置を目安につけましょう。
「体の左側」「鎖骨の高さ」に付けることが多い理由は、身体全体のバランスがよく見えて、印象に残りやすいから。
淡く明るい色合いのコサージュなら、顔周りも明るくなり、華やかな印象を与えられます。
もちろん、他の場所につけても問題ありません。
自分の気持ちが明るくなる場所に付けるのが一番です。
注意点としては、結婚式で髪にコサージュを付けるのはマナー違反です。
結婚式でコサージュを付ける際は、付ける位置や色に気を配り、ゲストが花嫁よりも目立たないよう配慮しましょう。
コサージュの素材
コサージュはどんな素材でできているかによって、雰囲気ががらりと変わります。
それぞれの良さを知って、お気に入りを見つけてみましょう。
造花(アートフラワー)
アートフラワーのコサージュは、耐久性が強く、劣化しにくい点が魅力。
多くは布でできていて、色やデザインが豊富です。
丈夫なので安心してつけられ、保管も簡単ですが、モノによっては安っぽく見えてしまうこともあります。
実物を確認してから購入するのがベター。
生花
生花を使ったコサージュは、本物の花ならではの華やかさと艶やかな雰囲気をまとっています。
香りも楽しめて、身に付けるだけで気分が上がりそう。
その日限りのアイテムとなってしまいますが、ハレの日の記憶がより特別なものとして 胸に刻まれるはずです。
暑い季節には、保管や着用に特に気を遣いながら素敵な装いを楽しんでくださいね。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーとは、生花に特殊な加工を施して、専用の染料で染めたもの。
風合いや手触りは生花に近いですが、自然界にはない色も楽しめます。
色のバリエーションが豊富で、自分のイメージに合わせた色を選びやすのも魅力。
数年は経年変化を心配せずに使えますが、高温多湿な環境や直射日光を避けて保管する必要があります。
ドライフラワー・ドライボタニカル
ドライフラワーやドライボタニカルを使ったコサージュは、ナチュラルでありながら、個性的。
水分を抜いた草花の姿は、工芸品のような美しさがあります。
ハレの日はもちろん、普段使いにも馴染む雰囲気が魅力です。
繊細な作りなので、優しく取り扱ってくださいね。
土と風の植物園では、お客様のご希望やイメージに合わせてフローリストがお作りするヘアコサージュをご用意しています。
ご希望の雰囲気や予定しているヘアアレンジ、使用するシーンやお召し物の色などお聞かせいただき、出来る限りご希望にマッチした雰囲気に仕上げてお届けします。
一部、完成例をお見せしますね。
出来る限り散りにくく、お取り扱いいただきやすいドライフラワーを使って作ります。
ひとつひとつバラバラにしてお届けしますが、ブラウンのワイヤー部分をまとめると、一般的なコサージュのような見た目に。
折り曲げて頭に差したり、ピンでとめてお飾りいただけます。
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もう販売終了となってしまいましたが、以下の2つのコサージュのデザインや色合いも参考にしてくださいね。
1. 冬の澄んだ空気に美しく映えるヘアコサージュ<皓皓>
ふわふわとやさしい質感のコットンフラワーやシルバーデージー、ポイントにきらりと輝くラグラスをあしらって。
淡いホワイト系でまとめたので、控えで上品な印象です。
主張しすぎないので、着物やドレスを引き立ててくれます。
2. 気持ち華やぐ、ビタミンカラーのヘアコサージュ<爛爛>
こちらは、黄色やオレンジ、ゴールドなど、明るく元気なお色のドライフラワーで作った髪飾りです。
身に付けるだけで、明るく華やかな印象に。
動きのあるユーカリをあしらっているので、ちょっぴりユニークさも感じられます。
他の人と被りたくない方や、少し目立つ装いをしたい方にぴったりです。
世界に一つしかない自分だけのコサージュを身に付けたら、ハレの日がもっと特別なものになるはず。
お洋服に付けるコサージュも季節ごとに期間限定で登場しますので、チェックしてみてくださいね。
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もっと自由に!普段使いにもぴったりな付け方アイデア
ここまでコサージュの素材や付け方について説明しました。
ここでは、普段の暮らしの中でちょっぴり気分の上がるコサージュの付け方をご紹介します。
ヘアアクセサリーとして
ナチュラルカラーでありながら、ユニークなシルエットと質感のドライフラワーをあしらったコサージュ、<日日是好日>。
華やか過ぎず、温かみのある印象なので普段のコーディネートにも取り込みやすいです。
日日是好日(にちにちこれこうじつ)とは、 来る日も来る日も、楽しく平和なよい日が続くこと。
「一日一日を大切に生きたい」
そんな祈りに、そっと寄り添ってくれるような頼もしさを感じます。
髪飾りとして使えば、顔周りがぱっと明るく。
サイドに付けると自然な感じですし、自分で着けるのも簡単でおすすめです。
[コサージュ]ハウチワノキ・カネラ<日日是好日>(ボックス付)の商品ページはこちら
帽子やバッグのアクセントに
佳き日のよろこびを彩ってほしい、そんな想いを込めたコサージュ、<佳き>。
きらっと輝くようなラナンキュラスのイエローは、春のきざしが感じられ、春の装いにぴったりです。
佳き日のよろこびを彩ってほしい、そんな想いを込めた<佳き>。
ケの日の中にも、ハレの瞬間はありますよね。
帽子のアクセントに付けたら、いつもの帽子もちょっぴり華やかに。
優しく落ち着いた色合いのお花が麻、綿、麦わら帽子などのナチュラルな素材に馴染みます。
キナリのシンプルなバッグに付ければ、彩り豊かなアクセントに。
風になびいて、ふわふわゆらゆら。
目に入るたび、心ときめく。
春のおでかけにぴったりです。
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ストールピンとして
控えめな華やかさが魅力のコサージュ、<振舞>。
さまざまな質感のドライフラワーを用いることで、モノトーンの色使いでありながら、ニュアンスが感じられます。
きらりと輝くシルバーデージーやフワフワの質感のラムズウール、宝石のようなヒオウギがシンプルでありながら美しい存在感を放ちます。
ストールやマフラーを留める、ストールピンのような使い方もできるんです。
お手持ちの巻き物にプラスすることで、コーディネートの幅がぐんと広がります。
かんざしを挿すようにコサージュをセットすれば、和装にも馴染みます。
髪を束ねた箇所の根元辺りに付けるのがおすすめ。
後ろ姿に、凛とした表情と、自分らしさをたずさえて。
七五三、成人式、卒業式、お正月などで出番があるとうれしいです。
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おわりに
コサージュは、特別な日の装いにはもちろん、日常の様々なシーンで活躍します。
ドライフラワーやドライボタニカルを扱う土と風の植物園では、身に付けるだけで心が華やぐようなアイテムをご用意しています。
お店もぜひ覗いてみてくださいね。