わたしたち土と風の植物園は、ドライフラワーやスワッグなどを販売しておりますが、それを実際皆さまにお届けできるのは、たくさんの人のチカラがあってこそ。
お取引先の皆さま、いつもご協力いただきありがとうございます!
さて、先日リニューアルしたドライフラワー定期便のパッケージ。
これも完成まで、いろんな方と知恵をしぼり試行錯誤を続けた道のりが…
あたらしいパッケージと共にご紹介します。
季節のドライフラワー定期便とは
この定期便とは、わたしたちドライフラワー専門店の土と風の植物園が、毎月1,200円でポストへお届けするサブスクリプション。
そのときどきの季節を感じるドライフラワー5種類をお届けします。
工夫いろいろ・ニューパッケージ
あたらしいパッケージは、たのしくうれしいポイントがいろいろ。
ピンで壁に飾れます
箱のフタにはピンをさせるような設計へ。
自分でスワッグを束ねるのはハードルが高い方や、フラワーベースを置くスペースはない方、小さなお子さまがいらっしゃったりペットを飼ってらっしゃったりしてフラワーベースを置くのは難しい方は、是非ご利用いただけたら、と思います。
透明PETフィルムはリサイクルへ
ボックスを花瓶として飾るとき、窓の透明フィルムを外していただくのがおすすめ。
そうした方が、圧倒的にお花が立体的に見えて美しいのです◎
あとは、カビの発生などを防ぐため、風通しのよいところに飾っていただく方がよいことから。
この外していただく透明フィルムはPET素材。
リサイクルへまわしていただけます。
オリジナルのイラスト
イラストは店主が描いてお作りした、オリジナル。
お花はデルフィニュームです。
ポストを開けたとき、驚きを感じていただけたら嬉しいです。
あたらしいパッケージが出来るまで
こちらのパッケージ、岡山市中区にある岡文館印刷、尾上 真依子さんと進めてきました。
実はこの透明フィルム窓付きのアイデアを出してくださったのも、尾上さん。
岡文館印刷 尾上 真依子 さん
最初この話が出たのが、昨年夏。
アイデアがまとまりきらず一回ストップし、制作に向けて再始動したのがこの春でした。
形状や素材、窓の大きさや構造など…試作と打ち合わせを何度も繰り返しました。
ちなみに試作ひとつめは四角い形状。
その後、花束のように見える形に。
素材はもともと段ボールだったのですが、フルカラープリントがきれいに出る紙に変更。
ただそうすると配送時つぶれやすくなってしまったので、窓の大きさを変更したり、箱の組み立て方を工夫したり。
尾上さんがもっとも創意工夫してくださったのも、この工程だそうです。
プラスチックはなるべく使いたくなかったので、透明のフィルムはリサイクル可能なPET素材。
さらにこのうち、使用済みペットボトルや店頭回収された透明容器などをリサイクルしてできた再生PETが70%含まれています。
また再びこれらをリサイクルにまわしていただけるよう、箱から剥がしやすい仕様に。
形状と素材、構造が決まったところで、あとは外側のイラスト。
植物の柄にしたいとは思っていたのですが、カラフルな色にするか、シックな色にするか、イラストにするのか、写真にするのか、はたまたロゴのようにシンプルなものにするか…など。
迷いに迷ったのですが、まず皆さまのお手元に渡ったとき、笑顔になっていただけるように、と思い今回のデザインに。
手描きイラストのデータが完成後、実際の紙にプリントしていきます。
意外にも、依頼する側が用意した色やその出方と同じように出力するのは難易度が高いこと。
(デバイスによって色の見え方が変わったりするので…)
今回もイメージと全く違う色になる可能性が大きいです…とのことで、事前にデータを調整していただきました。
お手数をお掛けしました。
ドキドキしていたのですが印刷直前の最終チェックを確認させてもらうと、イメージ通り!
感激でした。
(ちなみに画像で言うと一番奥の紙が色見本、実際の仕上がりが一番下に敷かれている大きな用紙のものです)
こちらは印刷の現場。
向かって右奥の機械で印刷し、左の作業代にてチェックが入ります。
見本通りになっているか確認してくださっています。
この印刷したものを裁断し窓に透明フィルムを貼り付けて完成。
箱の組み立て~お花のセットは今年からピースグループさんにご対応いただいています。
(お届けしているお花の内容は、こちらのブログでご紹介中です)
今後は、このパッケージをもとに、もっともっと楽しんでいただけることをはじめていきたいな、と思っております。
是非ご期待ください。
尾上さんはじめ、岡文館印刷の皆さま、本当にありがとうございました。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
文:山崎 由佳
ドライフラワー・スワッグ専門店、土と風の植物園の店主。花の仕入れから管理・企画・発送・SNSへの発信など、その業務はさまざま。日光浴が好き。だけど休日の大半はソファの上で過ごすインドア派です。ドライフラワー・スワッグ専門店|土と風の植物園
倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作。厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。