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土と風の植物園のストーリー

植物の「一瞬」「一生」を、あなたの暮らしへ

咲き誇る花の、一瞬のきらめき。
風にそよぎ、やがて土へと還る、 一生のめぐり。
どちらも欠かせない、いのちの景色。
だからこそ、わたしたちは、植物のすべての姿に目を向けたい。
いのちの色。いのちの大きさ。いのちの気づき。いのちの物語。
植物の「いのち」との出会いが、
あなたの心と暮らしに、やさしい風を運んでくれますように。

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THE COLOR OF LIFEいのちの色

植物の色は、自然がくれた贈りもの。
春風に染まったような、ふんわり淡い桃色。
葉っぱの筋をなぞる、ほのかな白。
熟れた果実みたいに、ひときわジューシーな橙色。

その色たちは、ただきれいなだけじゃない。
落ち込んだ日には、静かに寄り添ってくれて、
希望に満ちた日は、
いつもよりも輝いてみえる。
やさしい色は、しおれた心を包み込んでくれるし、鮮やかな色は、くすんだ気持ちに、小さな光をくれる。
いのちの色はいつも、そのときのわたしの心にいちばん似合う色で咲いている。

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THE SCALE OF LIFEいのちの大きさ

大きいって、圧倒的な存在感があるということ。
小さいって、控えめだけど確かにそこにいるということ。

大きくても、小さくても、みんなちがって、みんないい。
植物たちは、いろんな姿で私たちの暮らしに寄り添ってくれる。

例えば、空に向かって伸びゆく枝葉。
「もっと自由でいいんだよ」って背中を押してくれている気がする。
例えば、部屋の片隅に咲く一輪の花。
「今日はちょっと休もうか」って言ってくれているみたいで、心がほっとする。


大きくても、小さくても、どれもがそのままで美しい。
比べず、飾らず、「自分らしくあること」の心地よさ。

それを植物に気づかされるたびに、
わたしも「わたしのままでいいかも」って、思えるのです。

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THE REALIZATION OF LIFEいのちの気づき

風にそよぐ葉っぱ。
光に透ける葉脈。
ゆらゆら揺れる枝の影。
自然の風に吹かれ、生花からドライへと姿を変えてゆく植物。
水分が抜けることであらわれるシワやヒダは、工芸品のように美しい。

ときには小さく砕き、形を変えてお届けすることもある。
色や質感が変わり、香りがふっと立ち上る瞬間。
今まで見えなかった姿に、心がおどる。

ときには皆で集まって、
一輪のドライフラワーを、絵にしたためることもある。

手や視線の向き、光のあたり方、心の向かう先によって、
全く違う絵が生まれる。
知ろうともしていなかった姿を、
誰かが気づかせてくれた時のよろこび。

植物の新しい表情に出会うたび、
わたしたちはいのちの豊かさを、またひとつ知る。

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THE STORY LIFEいのちの物語

どこで生まれて、どんな季節を越えて、
ここまでやってきたんだろう。

風にのって運ばれた、小さな種。
土の中で、芽が出るその時をじっと待ち、
光を探して、すこしずつ伸びていく。

時には、雨に打たれ、風に吹かれながら。
それでも、誰かの愛に包まれて、ここまで大きくなったのかな。

どの植物にも、見えない「物語」がある。
それを知ろうとすることは、いのちの声に、耳をすますこと。

そんな風に耳をすましているうちに、気づくのかもしれない。
わたしの物語にも、ちゃんと意味があるんだって。

植物の物語をたどるたび、「頑張ったね」って、
これまでのわたしを、ぎゅっと抱きしめてあげられる気がする。