［芍薬で歴史を飾る vol.2 東アジア］再会を約束する、芍薬の花束（ラッピング付）

芍薬で歴史を飾る

植物には世界各地でそれぞれ異なる歴史や文化があります。
なかには文芸や美術そして政治に至るまで、際立った役割を演じてきたものも。
今が旬の芍薬が、日本、東アジア、ヨーロッパでどのように捉えられてきたか歴史に思いを馳せながら、新たなドライボタニカルの楽しみ方をご提案をします。

再会を約束する花、芍薬

さて「芍薬で歴史を飾る」のふたつ目は、東アジア。
東アジアで芍薬は、求愛の合図や再会を約束して別れる際に贈る花とされ、「詩経」にはそんな歌がおさめれています。
再会の約束をしながらも、名残りを惜しんで芍薬を贈ったそうです。

ワインにピンク、イエロー。
色とりどりの芍薬に合わせるのは、同様に東アジア原産の雲竜柳に、マグノリア、アレカヤシ、そして切りっぱなしのネコヤナギ。

力強く、しなやかな葉や枝からエネルギーを感じます。

異国へのあこがれが詰まったシノワズリ

シノワズリとは、17世紀ヨーロッパの人たちが東洋に対し抱いた神秘的なイメージを具体化したデザイン。
よく見ると共通して描かれているのは、東洋を代表する花や鳥たち。
輸入品でしか異国の情緒を味わえない時代。
当時の人たちの強い探求心とあこがれがひしひしと伝わってきます。

土と風の植物園オリジナルのシノワズリ調グラフィックをペーパーにプリントし、蝋引き加工を施してお包みします。

「蝋引き」とは

”蝋引き”とは、ロウソクの”蝋”を染み込ませること。
封筒など、紙の表面に施すことが多い加工方法です。
蝋引きした紙のことを「ワックスペーパー」と呼ぶので、耳馴染みのある方もいらっしゃるかもしれません。